網膜剥離からの回復日記

40歳目前にして網膜剥離に罹患した、とある開業医の独り言

闘病ブログ

数年前から、仕事上の必要に迫られて

いわゆる闘病ブログを読むことが増えていました。

 

普段の診療所での仕事に加え、

企業の中に入って社員さんの健康管理を行う、

産業医としての仕事を並行して行うようになったからです。

 

臨床医として、

患者さんが病気によって受けるハンディキャップのこと、

それを克服するためのケアの仕方、

そういうものは一通りもちろん、熟知していたけれど

 

専門分野以外の病気については、

正直学生さんレベルの知識に毛の生えた程度のものしかもっていない。

 

たとえば、

 

お薬の副作用でこんなに苦しむ人がいる、

でもこんな風に対策を講じている

 

慢性疾患と向き合う人たちが

日常生活でこれだけの制約を受けている

 

治療法の確立されていない疾患の患者さんが

これだけ新薬を心待ちにしている

 

そういう、診察の場面で扱いきれないナマの声、心の叫びを知りたかったのです。

医療機関で接する「患者さん」とお話するときと違って、

産業医の仕事でお話をしなくてはいけない「社員さん」に対しては

病気の治療の話だけしていればよいというわけではなく、

人間としての営みの部分、生活や業務に及ぼす影響を熟知していないと

まともな面談が成り立たないのです。

 

こうして、

がん闘病ブログや

もちろん網膜剥離の闘病ブログ

糖尿病、膠原病などの闘病ブログ などなど

たくさんのブログを巡回し、

患者さんの思い、願いをできるだけ知ることで

的確なアドバイスにつなげていこう、そんな思いがありました。

 

まさか、数年後に自分が「病の当事者」として闘病ブログを読み漁ったり

こうして自ら発信する立場になろうとは、思いもしなかったのですが・・・。

 

私がだらだらと垂れ流している駄文が、

なんらかの形で、いつか誰かの役に立つといいな。