Rest in peace,grandpa
秋晴れの穏やかな日。
祖父がその長い生涯を終えて、天に召されました。
商売を立ち上げて一代で財をなし、
よく働きよく遊びよく飲んで、
自分で予言していたぴったりの年齢まで生きた祖父。
亡くなる前1年半は入退院を繰り返して身体も苦しかったと思う。
それでも、私が顔を見せるとニコニコ嬉しそうに出迎えてくれた。
私も医師になって十数年、
おそらく「死」というものにはそれなりに冷静に客観的な視線を持っていたし
医療者が家族に説明するときは最悪の事態を想定して厳しめに言うこともわかっていたし
でも、こんなに早いと思わなかったな。
じいちゃんは、私の中では豪放磊落で気が強くて行動力の溢れる強い人で、
甘えさせてもらったとか格別可愛がってもらったなんて認識はなかったけれど、
亡くなる直前、せん妄状態になってた時、
私の名前をたくさん、呼んでいたらしいです。
五人の孫たちの中で、事業主になったのは私ひとり。
じいちゃんの酒豪DNAは全く受け継げなかったけれど、
商人魂は少し貰っていたのかな?
旅立った日も、葬儀の日も
たまたま、本当にたまたま休診日で
ゆっくり見送ることができたし
そもそも眼がよくなっていない時期だったら遠出もできなかっただろうし
じいちゃん、何気に私のことを慮って旅立つ日を慎重に選んでくれたのか!?
なんて、勝手ながら考えた次第。
じいちゃん。
安らかにお眠りください。
そしてお空の上から、ずっとずっと私達を見守っていてください。