もういちど会いたくて その1
病気は人にいろいろなものをもたらす。
苦しさ
不自由さ
怒り
悲しみ
でも時には、これまでになかった視点をももたらしてくれる。
眼の病気になり
脚にも病気を抱えていることがわかった私は
自分の目でものが見えるうちに
自分の足で歩けるうちに
どうしてももう一度会いたい人
そんな存在が何人いるんだろう。
ある日ふと、そんなことを考えてみた。
憧れの俳優さんとか
大好きな作家さんとか
そういう人を含めると5人いることがついさっきわかったのだけれども
なんと先日、その5人のうちお二方にお会いできる機会があった。
その日、平成30年10月●日を、わたしはきっと
何度も何度も反芻しては
温かい思い出に胸をいっぱいにし
ささくれた心を鎮めて
前に進む勇気をもらうのだろう。
SNSにはさらっと、お一人のことはかいたのだけれども
もうお一方のことは、胸が熱くて痛くて苦しすぎて言葉にできない。
この気持ちを的確に表現する力のない自分を恨めしく思う。
でも、
つたなくても
ほんとうの気持ちの100万分の1しか伝わらなくても
書いておきたい。
病気のこととか属性とか
マイナースポーツやってることとか
たぶん相手の方がここをご覧になったら「あ、俺のことだ」と気づくと思う。
でもそれでもいいかな。
私がこんな思いを抱えていたこと
支えていただいてどんなに幸せだったかということ
これも含めて私の、そしてその方の
生きた証の一ページなのだから。
ちょこっとだけフェイクをいれながら
ゆっくりとつづっていきたいと思う。