目の愛護デー
10月10日は、眼の愛護デー。
知識としては子供の頃からずっと知ってはいたけれど、
今年ほど真摯な気持ちでこの日を迎えたことはなかったと思う。
もっと真剣に眼のことを愛し護ることを考えた生活をしていたら
こんなことにはならなかったのだろうか、と時々後悔の念に苛まれる。
手術をした左眼の眼球周囲には、全周性にシリコンのバンドがガチッと縫い付けられている。
私のいわば命綱、二度と網膜が剥がれおちないように支えてくれている大事なパーツ。
しかし、寝不足や疲労がたまると、普段は全く自覚することのない、そこはかとない異物感が左眼にあらわれる。
痛くもかゆくも不快でもないのだけれど。
私の身体は、昨年のそれとは違うんだなという事実を
このかすかな感触が教えてくれ、
もう無茶はするんじゃないぞとブレーキをかけてくれる。
今の自分には必要なオプション。
ほんの少しありがたく、でも、ほんの少し、寂しくもある。