網膜剥離からの回復日記

40歳目前にして網膜剥離に罹患したときの覚え書き。

目の愛護デー

10月10日は、眼の愛護デー。

知識としては子供の頃からずっと知ってはいたけれど、

今年ほど真摯な気持ちでこの日を迎えたことはなかったと思う。

もっと真剣に眼のことを愛し護ることを考えた生活をしていたら

こんなことにはならなかったのだろうか、と時々後悔の念に苛まれる。


手術をした左眼の眼球周囲には、全周性にシリコンのバンドがガチッと縫い付けられている。

私のいわば命綱、二度と網膜が剥がれおちないように支えてくれている大事なパーツ。


しかし、寝不足や疲労がたまると、普段は全く自覚することのない、そこはかとない異物感が左眼にあらわれる。

痛くもかゆくも不快でもないのだけれど。


私の身体は、昨年のそれとは違うんだなという事実を

このかすかな感触が教えてくれ、

もう無茶はするんじゃないぞとブレーキをかけてくれる。


今の自分には必要なオプション。

ほんの少しありがたく、でも、ほんの少し、寂しくもある。