網膜剥離からの回復日記

40歳目前にして網膜剥離に罹患したときの覚え書き。

視力の回復と歪み

視神経の集まる、黄斑という部分にまでダメージがきたので
視力はそれなりに落ちてしまった。

主治医からは、一年くらいかけて緩徐に回復しますから、と言われてはいるので
それに期待をしつつも、
多少なりとも生活に不便は感じている。

雨の夜なんかは左側から来る人を認識しきれなかったり
段差を見逃してヒヤッとしたり。

せっかちな私も、移動にはかなり余裕をもって行動するようになった。
柔軟に、変わってしまった身体とつきあっていくしかないものね。

いまは裸眼で寝支度していて
左眼だけでみる世界は印象派の絵画みたいにうすらぼんやりして、輪郭があいまい。
それでも、先月には気づかなかった柱や扉の縦のラインの歪みがわかる。
確実に視力は戻っているんだと安堵しつつ、
歪みはやっぱりまだまだ残ってるんだなーと落胆もしたり。

ちなみに、両眼で見れば、脳がちゃんとアジャストかけてくれて
歪みは感じないのです。
人間の情報処理能力って本当に凄いなーとつくづく。