五万人にひとり
網膜剥離の発症率は、5000人から10000人に1人。
そのうち90パーセントが最初の手術で回復するとのこと。
…ということは。
私は物凄いレアな存在ということだ!!
と診療所のスタッフに鼻高々に伝えたら
凄〜く嫌な顔をされましたが。
なにはともあれ、しっかり回復してきているのは本当にありがたいこと。
なにせ、初回発症時は黄斑部という、視神経の集まる大事な場所まで病変が及んでいて
下手すれば(処置が遅れれば)失明する可能性もあったのだ。
診断がついてから手術を受けるまで、病院の都合やドクターの都合で数日かかるケースもあるようなので
迅速に手術に入れた自分の幸運には心から感謝をしている。
先生、本当にありがとうございます。
術後の視力回復
人生で一番、眼科を猛勉強している。
「私の仕事は医師です。」
そう胸を張ってヒト様に話せるようになるには、かなり時間を要しました。
元々、大いなる夢や野望を抱いて目をキラキラさせて医学部に入ったわけではない私。
落ちこぼれ気味の暗黒な学生時代を過ごしました。
それでも、よき友人や先輩や恩師に恵まれてなんとかドロップアウトせずにそれなりに経験を重ねて、センセイなんて呼ばれることに面映ゆさも感じなくなってきた頃、
一大決心をして開業いたしました。
開業の前に、経営のことや人事のこと、診療報酬や不動産や内装のこと
多岐にわたり勉強しました。そりゃもう必死に。
でも、今の私、あの頃以上の必死さで、学生時代よりも熱心に、眼科を勉強しているよ。
最初の入院のときに「正しい点眼薬の差し方」を遂行できず看護師さんに失笑されたのも
今は良い思い出だ。
※上瞼には触らず、アカンベーで!
改題しました
最初は「闘病記」という言葉を使っていたのです。
が、なんかしっくり来ないのです。
手術が無事に終わった今、
日常生活の負荷を減らしながら日に数回、二種類の目薬をさす生活。
闘病という言葉のもつストイックなニュアンスが、どうもフィットしていない。
なので、回復日記にしましたよ!
そのほうが、きちんと治ってくれそうな、そんな気がして。